人生を後悔しない人が共通して持っている視点

「人生、後悔したくないから、考えて色々やってるけど、本当にこれでいいのかな」「何か大事なことが抜けてる気がする」「このまま生きていって、幸せな人生って本当に言えるかな・・・」そんなすっきりしないモヤモヤを抱えているあなたは、一番大事な視点が抜けているのかもしれません。

その視点とは人生が進んだ先を見ることです。ここが抜けていると、最後になって「しまった!!一番大事なことをやってなかった!」と後悔することになり、 人生を本当に満喫することはできないと言われています。
今回は「備え有れば患(うれ)い無し」という言葉を通して、その大事な視点について学んでいきましょう!

目次
・しまった!を防ぐために、まだ危険が迫らないうちから備えよう
・先を見据えると今するべき大事なことがわかる
・人生の最後に備えよう
・まとめ

しまった!を防ぐために、まだ危険が迫らないうちから備えよう

「しまった~!」と後悔するときの気持ちは、ズーンと落ち込んで、嫌なものです。私の友達は履修登録の期限の日を忘れていて、登録できておらず、大学の事務に泣きついたことがあります。履修登録ができていなければ、半年間が無駄になってしまうのですから、友達も顔面蒼白。何も手につかないくらい、ものすごく焦っていました。「親になんていえば・・・」と頭を抱えていました。

もちろん期限の日を忘れていたのが悪いのですが、本人からしてみれば、期限がまったく頭になかったわけですから、大変な事態に陥っていることに気付いていなかったわけです。気付かずに、普通に毎日を送っていたのですね。

そんな平穏な毎日に、「履修登録を忘れているという危機」は、まさに青天の霹靂(へきれき)、突然、事故にあったかのような衝撃で、やってきたのです。
危機というのは、こちらが気付かない内に、まさに忍び足でやってくるものと言えるかもしれません。

後悔をしないためにはどうすれば良いか、古代中国の知恵、 「居安思危 思則有備 有備無患」 という言葉に学んでみましょう。

安きにありて危うきを思う。(居安思危)

思えば則(すなわ)ち備え有り。(思則有備)

備え有れば患(うれ)い無し。(有備無患)

『春秋左氏伝』

まだ危険が迫っていない安全で平穏なときに、危機に備えなさい、そうすれば安心ですよということです。

中国唐の時代に、太宗という皇帝がいました。中国の長い歴史の中でも有数の名君と言われ、太宗の治世は後世、「貞観の治」として讃えられています。その太宗もこの言葉を念頭において、政治をおこなっていたそうです。

先ほどの友達のことで言えば、ダメ出しみたいになってしまいますが、何か忘れていることはないか手帳を確認したり、同じ学部学科の人と接点を持つということを、普段から心がけておくと危機を防げるということになりますね。

あなたが、今現在、これといった危機的状況に陥っていないのであれば、今のうちに自分がしそうなミスに、手を打っておくといいかもしれません。

夏休み明けに提出しないといけない書類はないですか?後期の履修登録はいつからですか?何か申し込みを忘れていることはありませんか?

「しまった!!」を防ぐためには、未来のことを見据えて、今、対策をしておくのが大事です。

そして、人生が「しまった!!本当に大事なことをしていなかった!!」とならないために、どのような視点を持って何をしないといけないのでしょうか。

先を見据えると今するべき大事なことがわかる

大学を卒業したら、社会人になりますから、その未来を考えたなら、大学の4年間で、これをやっておいた方がいいんじゃないか、今のうちにこの分野を勉強しておこうと、今やるべきことが具体的に見えてくると思います。

しかし、これが人生という長いスパンになったとき、急に視界がぼんやりとして、先が見えず、今やるべきことも見失うということが起きてしまいます。 「先を見る」と言っても、人生の場合、何をどこまで見れば良いのでしょう。

人生という長いスパンでも、きちんと先が見えるように、2つのポイントを紹介します!

自分に関することを見よう

まず、大事なのは、多くのことを知ることよりも、自分に関することを知るということです。世界中の天気予報を知っていても、自分が今いる所の天気予報を知らずにずぶ濡れになっていては、意味がありません。

いろんな知識を得ても、それが自分の人生と関係のないことであれば、本当に必要な知識を手にしたとは言えません。

〇〇後を見る

もしも、あなたの友達が、もう4年生の冬になるのに、まったく将来のことを考えておらず、「今、毎日が楽しいし、卒業は3月なんだから、そっからやるわ」と言っていたらどうでしょう。「無謀すぎるだろ!ちゃんと先を見ろ!!後で後悔するぞ!」と言いたくなるのではないでしょうか。

卒業後を見たときに、今、楽しいからと遊んでいていいのか、それとも、他にやるべきことがあるのかがわかるのです。

では、人生では、どこを見ればいいのでしょうか。大学4年間ならば卒業後なのですから、人生ならばそれが終わった後、つまり、死ですよね。死を真面目に見つめてこそ、今、本当は何をしないといけないかがわかるのです。

人生の最後に備えよう

死を真面目に見つめて、今、本当にしないといけないことを知る。それは、言葉でいうほど簡単なことではないですよね。死はあまりに遠すぎて、視界がぼやけてしまうのです。

では、このように考えてみましょう。あなたの命があと一週間としたら、どうしますか。これで視野がすっきりとするのではないでしょうか。

しかし、視野は晴れても、今、何をすべきなのかは、イマイチはっきりしないと思います。

あと一週間か。家族には会っておきたいし、大金使って豪遊してみたい、一生に一度はやってみたいと思っていたことをしようか・・・など、ぽつぽつと思い浮かぶことはありますが、うーん、ほんとにこれかな・・・と、自信が持てない。どれも何か違う気がする。そんな感覚が拭い去れないと思います。

ここは哲学者の知恵を借りましょう。古代ローマの哲学者セネカは、次のような言葉を残しています。

生きることは生涯をかけて学ぶべきことである。
そして、おそらくそれ以上に不思議に思われるであろうが、
生涯をかけて学ぶべきは死ぬことである。

『人生の短さについて』

生涯をかけて学ぶべきことは死ぬことであるとは、つまり、あと一週間の命となっても死について学ばねばならないということです。

それはなぜかというと、死は100パーセント確実にぶつかる危機だからでしょう。

変化の激しい時代、私たちの行く先には様々なトラブルやアクシデントがあります。内定を取ってこれで安泰と思っていたらコロナの影響で取り消しになったり、思わぬ天災・人災に見舞われる、老後の不安…、日々のニュースで報じられている通りです。

このような災難には遭う人もあれば遭わない人もあります。しかし、少しでも危機に遭遇する可能性があるなら、それに備えます。例えば、家を買ったときに火災保険に入る人は多いですが、万が一に備えてのことです。火災は、滅多に遭うものではありませんが、いざ火災に遭って自宅が焼けたらと思い、保険をかけておきます。

働けなくなったときの保険もありますよね。それも、怪我や病気で働けないという事態に備えてのことです。保険に入っているか、いないかで、安心感は全然違います。いざという事態に備えていれば、安心して生活することができます。

このように、死という100パーセント確実な危機に対しても備えができたら、大きな安心を得ることができるのです。逆に、死の問題を放置したままでは、心の底から人生を楽しむことはできません。

セネカからヒントをもらって、人生で本当にやらないといけないことが見えてきたと思います。平穏無事に過ごせている今、 100パーセント確実に待ち構えている死の危機を見据えて、備えをすることです。

しかし、ここで間違えていけないとても大事なことがあります。死の備えといっても、死んだら誰々に連絡してくれとか、遺影はこの写真でとか、葬式はこれで、墓はここでというような自分の死後に、周囲の人間が困らないようにする準備のことではありません。自分自身が一体どうなるのか、それに備えるということです。

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まとめ

「一度きりの人生、絶対、後悔したくないけど、そのために何をしたらいいのかイマイチわからない」という人は、一番大事な視点が抜けているかもしれません。 その視点とは人生の最後である、死を見ることです。

卒業後を見たときに、大学生の間に何をするべきかがハッキリするように、人生においては、人生が終わった後、つまり、死を真面目に見つめてこそ、今、本当は何をしないといけないかがわかるのです。

それは、死という100パーセント確実な危機に対して備えることなのですが、葬式や墓の準備という意味ではありません。 自分自身が一体どうなるのか、ということに備えなければならないのです。

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