「自粛ムードでやる気が出ない」 あなたのやる気を引き出す3つのスイッチ

やるべきことは、色々あるのに、「何だかやる気が出ない」「しんどい」「なんか気乗りしない」そう感じる時って、誰しもありますよね。それが、数日の場合もあれば、1週間、1カ月、何カ月と続くことも。今のままでは、だめだと薄々気づいてはいるけれど、なかなか変えられない…。そんな、今の状態を変えたいと思っているあなたへ、どうしたら、やる気を引き出すことができるのか、3つの「やる気スイッチ」を紹介したいと思います。

目次
 ・逆!やる気が出ないのが私
 ・スイッチ1 心の向きを成長する方向へ
 ・スイッチ2 欲をもって欲を制す
 ・スイッチ3 目的を明確にする
 ・まとめ

逆!やる気が出ないのが私

「なんで、やる気が出ないんだろう」と落ち込んでしまう人は、「やる気に満ちているのが通常なのに、色々あってやる気が出なくなっているんだ」と思っているのかもしれません。 やる気に満ちた状態を10とすると、その10が本来の自分と思っているのです。やる気の度合いが7や5や3となると、異常だ!と思って焦ってしまうのです。

果たして、その前提は合っているのでしょうか。「煩悩具足(ぼんのうぐそく)」という言葉があります。「楽したい」「寝ていたい」「サボりたい」そんな心で出来ているのが人間だということです。

つまり、本来、やる気がないのが私なのです。「楽したい、動きたくない、やる気が出ない」のは、むしろ当然のことなのです。だから、「やる気が出たらやろう」とやる気が出るのを待っていても自動的に出てくるものではありません。

そんな私がやる気を出すためには、やる気スイッチが必要なのです。どんなスイッチかを見てみましょう!

スイッチ1 心の向きを成長する方向へ

まず、自分の心の向きが大事です。私たちの行動は全て心が元です。心で思ったことが、言葉となって口にあらわれ体が動きます。思ってもないのに、口が勝手に喋ったり、体が動き出す、なんてことはないですよね。なので、心で何を思うかが、そのまま行動に現れます。

たとえば、何か新しいことに挑戦するとき、「どうせムリ」という心の向きでいるとなかなか行動に移せません。行動に移さないと結果は変わりませんので、余計に行動するのがおっくうになります。「自分はどうせ」という思いがますます強くなり、やる気がどんどん失われていきます。

反対に「できるかも」という心持ちでいると、とりあえず行動に移せます。行動すると、できなかったことが少しずつできるようになります。結果が出ると、嬉しくなり、もうちょっとやってみよう。さらに結果が出ると、どんどんやる気があがっていきます。

メンタリストDaiGoさんの『最短の時間で最大の成果を手に入れる超効率勉強法』には、私たちの「信念」や「考え方」といったマインドセットは大きく2つに分けられると書かれています。

多くの人が持つマインドセットは、大きく分けると次の2つになります。
・硬直マインドセット=「人間の能力は生まれつき決まっていて変えられない」と
            いう考え方
・成長マインドセット=「人間の能力は後から変えられる」という考え方

どちらの思考を持つかによって、あなたの地頭は大きく変わります。必要なのは、もちろん成長マインドセットのほうです。

メンタリストDaiGo『最短の時間で最大の成果を手に入れる超効率勉強法』

成長マインドセットの人は、努力やテクニックで 自分の能力を伸ばせると考えています。たとえ失敗しても、自分の才能や能力が原因だとは感じないため、「できるようになる」と失敗を恐れず果敢にチャレンジしていきます。失敗と工夫を繰り返すので、成功の回数も増え、その成功体験が自信になり、さらに工夫を繰り返していくようになります。結果、能力も高まります。

逆に硬直マインドセットの人は、すべて自分の才能が原因だととらえるため、失敗を強く恐れます。少しの失敗でも「自分には向いてないんだ」とやる気を失くしてしまい、上達しなくなります。

「きっとできる」と成長する方向に心の向きを変えることで、やる気がどんどん出てくるようになります。

スイッチ2 欲をもって欲を制す

2つ目のやる気スイッチは、欲に欲をぶつける方法です。 「動きたくない」「楽したい」というのは欲の心です。人間はその欲のかたまりと言われます。代表的な欲は、以下の5つです。

・食欲・・・食べたい、飲みたい欲
・財欲・・・お金や物が欲しい欲
・色欲・・・異性を求める欲
・名誉欲・・・褒められない、悪口言われたくない欲
・睡眠欲・・・眠たい、楽がしたい欲

私たちの毎日は選択の連続です。昼の学食で「500円のから揚げ定食にしようか、230円のうどんにしようか。気持ちとしてはから揚げが食べたい…!けど、バイトの給料日前でぜいたくはできない…。仕方ない、今日はうどんにしよう」と色々と考えて注文すると思います。「から揚げが食べたい」は食欲、「ぜいたくできない」は財欲です。食欲と財欲を天秤にかけて、財欲の方をとったのです。

彼女とデートの日、財布の中身を見て気づく。「ちょっと、待て。今月、金欠だぞ!でも、ここでもし食事代を彼女に払わせでもしたら、男としての面目、丸つぶれだ!ここは、いいところを見せねば 」と思ったとします。この場合、「これ以上、お金を使いたくない」は財欲、「いいところを見せねば」は名誉欲です。財欲と名誉欲を並べ、名誉欲を選んだことになります。

このように日頃の何気ない選択も、5つの欲のどれを優先するかで決めていることがわかります。私たちはより強い欲に引っ張られ、動いているのです。

「やる気が出ない、何もしたくない」は睡眠欲です。それに勝とうと思ったなら、睡眠欲よりも、より強い欲を持ってくればいいということになります。例えば、この試験を頑張ったら、ケーキを食べようと自分へのご褒美を準備する方法。これは睡眠欲に食欲をぶつけて、モチベーションをあげているのですね。

「喫茶店勉強法」というものがあります。家で勉強するより喫茶店の方がはかどるので喫茶店で勉強するという方法です。なぜ喫茶店の方がはかどるかというと、喫茶店ではコーヒー代を支払います。すると「わざわざ喫茶店にきて、コーヒー代を払うのだからちゃんと勉強して元を取らねば」という気持ちが起きます。それが、やる気がアップになるのです。これは、財欲を生かした勉強法です。

欲には欲で応じる!「あれしたい」「これがほしい」「元を取るぞ」という欲を使って、やる気スイッチをONにしてみましょう。

スイッチ3 目的を明確にする

「やる気」を持続させるのは大変です。心ほど移ろいやすい、変わりやすいものはないからです。「今日こそ、勉強しよう」と固く決意して机の課題に向かってみても、すぐに心は、あっちへ飛び、こっちへ飛び、やる気は続かないものです。

そんな気分屋な私たちが、どうしたら、そのやる気を少しでも継続することができるのか。それには、今やろうとしていることは、何のために必要なのかという目的を定めて、それを常に確認することです。

それができたら、どんないいことがあるのか、を考えることです。何事も、理由がなければ、やろうとはなりません。どこに向かっているのかがハッキリしていないと、「これでいいんだろうか」という不安が足を引っ張り、なかなか歩みが進みません。

スポーツ選手が厳しい練習やトレーニングを継続して行い、結果が出なかったときにはその原因を探って、さらなる高みを目指して努力を続けられるのも、「メダルを取りたい」「記録を更新したい」など、目指すべきものがあるからではないでしょうか。

自分の中で、「このために頑張る」「ここを目指したい」というものをもつことが、やる気を持続させるときに、大きな力となります。

まとめ

やるべきことは色々あるのに、なかなかやる気が出ないと落ち込んでしまうというときは、まず、やる気が出ないのが私の通常なんだというところに立ちましょう

その上で、3つのスイッチを意識してみてください。1つ目は、「きっとできる」と心の向きを前向きにすること。2つ目は、自分のモチベーションがあがる「欲」は何かを考えて自分に与えること。3つ目は、目的を明確にすることです。この3つを使えば、自分にやる気を出させ、かつ、そのやる気を持続していくことができます。
早速試してみてくださいね。

さらに3つ目に関しては、資格試験合格など短期的な指標も大事ですが、人生全体を通してとなると、自分は何のために生きているのかという生きる目的やビジョンを持っていることが重要となります。目的がはっきりしていれば、困難な状況になっても力強く乗り越えていけます。人生の指針についても書いていますので合わせて読んでみてくださいね。

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