人生は猛スピードで飛ぶ飛行機② 未来と現在の関係がわかれば今しなければならないことがはっきりする

人生において為すべきこと、最も緊急で重要なことは何か。今回も私たちの人生を空の旅に見立てて学んでいきましょう。今回のポイントは未来の現在の関係です。これが分かれば今しなければならないこともはっきりします。

前回の記事:「人生は猛スピードで飛ぶ飛行機① 実りある人生飛行のための欠かせないポイント」

切っても切り離せない関係の未来と現在

飛行機に乗っていて、こんなアナウンスが流れたらどうでしょう。
「当機はあてどもなく飛んでおり、燃料が切れ次第墜落致します。しかし、ご安心下さい。まだ、燃料は3時間分ございます。その間、機内食や映画などの機内サービスや、お連れの方との会話をごゆっくりお楽しみになって、空の旅をご満喫ください」
3時間後には墜落するのに「墜ちたら墜ちた時。それまで目一杯楽しまなくちゃ損だね」とゆっくり機内食を楽しんだり、映画を観ることはできるでしょうか。そんな悠長なことはとてもしていられません。

ここからわかるのは、未来に墜落するとわかった場合、墜落の瞬間だけが大問題なのではなく、そこに向かっている今現在もまた不安や恐怖に支配されてしまうということです。未来が現在に影響するのです。

もっと身近な例で言うと、進級がかかった大事な試験が3日後あるような場合です。そんな時に「試験は3日後なんだから、今日はカラオケでも行って息抜きしようぜ」と友達に誘われてカラオケに行ったとします。確かに少しは息抜きにはなるかもしれませんが、どうしても3日後の試験が頭をチラついて、気が気でないということがあると思います。

また、1週間後に命のかかった大手術を受ける患者の心は、今から不安でいっぱいです。「1週間先の手術を今から悩んでいたってしかたないよ。悩んだって手術の成功率が上がるわけでもないし。そんなこと忘れてパーッと遊ぼう!」それは正論かもしれませんが、実際にできるかといえばとてもできるものではないのです。
未来に不安なことがあると、現在も不安になります。未来が暗いままで、今だけを明るく楽しくすることはできません。

100%確実な未来への備え

いつまでも飛んでいられる飛行機はありません。やがてもうこれ以上飛べないというときがやってきます。そのときに、いつでも安全に降りることができるという人と、墜落するしかなく悲劇のフライトになってしまう人があります。それは死という問題と真面目に向き合い、備えができたかどうかで決まります。

未来に不安なことがあると、わたしたちはその時に向けて準備をします。例えば保険はその例です。医療保険は病気になったときの備えです。自動車保険は事故に遭ったときのためです。もし何の備えもしていなくて高額を払うことになり、痛い目にあった人がいたらどうでしょう。どうして万が一の事態を想定して備えておかなかったのかと思うのではないでしょうか。私たちはそうして未来に備えるのですが、 生涯、無事故無違反という人もありますから、事故に遭ったり、病気になる確率は100%ではありません。

しかし、死は100%確実な未来です。たとえ病気にならなくても、事故に遭わなくても死だけは避けることができません。では、その必ずやってくる未来の備えをきちんとできているでしょうか。最近、取り組む人が増えている終活というのがありますが、これは葬儀や遺産のことなど、自分が亡くなった後、周囲の人に極力迷惑がかからないように備えておくものです。周りの人のことも大事ですが、肝心の自分は、死んだらどうなるのでしょう。

「死んだらどうなるのか」という問題

死んだらどうなるかという問いに対しては様々な声があります。肉体と一緒に全てなくなるという人もあれば、いや何かあるのではないかという人もあります。いずれにしても「本当にそう?間違いない?」と念を押すと、「うーん。まぁ、本当のところは分からないんだけどね」と答えは曖昧です。
そして、「こればかりは、考えてもわかないしね」と見ないようにして、真面目に向き合おうとしません。しかし、これは正しい態度なのでしょうか。

すでに述べた通り、未来に不安があるままで今だけを明るくすることはできません。その未来と現在の関係がわかれば今しなければならないことがはっきりします。100%確実な自分の未来と真剣に向き合い、死を見つめ、そこにある真っ暗な心を解決することです。人生において為すべき最も緊急で重要なこととは実はこれなのです。
その解決について死生学部は学んでいきます。


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