癒しの学生相談室#2 「頑張っても無駄!」と思える3つの理由がわかれば ヤル気のスイッチがONになる!

前回は、頑張ってもなかなか結果が出なくて、投げ出したくなるときもあるけれど、そんなときは「自業自得」という言葉を思い出そうという話をしました。

前回の記事:「癒しの学生相談室#1 頑張っているのに結果が出ないあなたに 疲れた心の処方箋」

前回お話したとおり、報われない努力というのはないのですが、私たちには時として「頑張っても無駄」と思えることがありますよね。これには大きく3つ理由があります。その理由がわかれば、「今は芽が出ていないけど、コツコツ頑張るぞ!」と気持ちが前向きに変わります。その3つ理由を見ていきましょう。

1.すぐに結果を求めてしまう
2.周りの評価を気にしている
3.努力の方角が間違っている

どれか当てはまるものがあれば、それを一つを変えるだけで、自分の見ている世界が違って見え、前向きで明るい日々に間違いなく変わってきます。自分のことと照らし合わせて、読んでみてくださいね。

1.すぐに結果を求めてしまう

私たちは、すぐ結果が来てほしいと思う、せっかち屋です。なので、ちょっとやってみて結果が現れないと、やっても無駄だとあきらめたり、何だか損した気分になります。

しかし、努力というのは、その結果がすぐに表れるものと時間がかかるものとがあります。植物でも、種によって早く実を結ぶものとゆっくり時間をかけて実を結ぶものがあるのと同じです。たとえば、コメはタネを蒔いたその年に実りますが、桃栗三年柿八年といわれるように、実を結ぶまで3年、8年とかかるものもありますよね。

ロシアの研究チームが、約3万年前にリスが地中に埋め永久凍土の中で保存されていた種を掘り出し、発芽させ花を咲かせたというニュースもありました。何万年という時を経て、花を咲かせることだってあるのです。努力の結果も、すぐに表れるものと時間がかかるものがあり、何事も成就するまでにそれ相応の年月がかかります。しかし、早いか遅いかの違いだけで、蒔いた種は必ず生えます。

結果が出ないと、「もうダメかな…」とあきらめたくなるところをグッとこらえて、種を蒔き続けられるかどうで努力が報われるか報われないかが決まるのです。

勉強やダイエットにも停滞期といって、一時的に伸び悩む期間があります。この停滞期を過ぎればまたグンッと伸びる時期がやってくるのですが、停滞期でヤル気をなくしてしまって挫折するケースが多くあります。なかなか結果が現れない時は、貯金してるのだと思って、結果が出るまで、腐らず、継続して努力の種を蒔いていきましょう。

2.周りの評価を気にしている

頑張ったことが、まわりに評価されたり認められると、大きな達成感があります。「やってよかったー」と嬉しくなりますよね。反対に、自分の頑張りに全然気づいてもらえないと、悲しくなります。それは、「評価されること=努力が報われること」と多くの人が思っているからでしょう。私たちは心の底で「誰かに認められたい、評価されたい」という期待を持っています。だから、人からなかなか認めてもらえず、評価されないと、落ち込んだり、ヤル気を失ったりします。

しかし、他人の評価は、努力が報われたかどうかを決める絶対的な基準にはなりません。
スポーツの大会や、芸術のコンクールでは、勝敗が目に見える形で現れます。優勝すれば賞賛されますが、優勝できなかったときはガッカリだと落胆の声が聞かれたり時に非難の声があがることまであります。特に勝負の場合はそうですが、努力すればいつでも認められるかというと、そうではありません。では、積み上げた努力は無駄になるのでしょうか。もちろん無駄になることはありません。優勝を目指して努力した分、成長してできることが増えたり、負けた経験を糧により技術が向上したり、可能性が広がることはいくらでもあります。

周囲から評価されることは努力する上で、大きなモチベーションになりますし、ヤル気も出ます。しかし、評価を得ることだけを目的に努力をしていると、誰からも何も言われなかった時に「こんなに頑張っているのに…」と不満を持ちます。そして、「誰からも認められないなら意味ないよね」と、他人から評価が得られないことを理由に努力をやめてしまうのです。
他人の評価に振り回されるより、「自分がどれだけ成長できたか」に軸を置いてみては、どうでしょうか。仕事でも、学業でも、何かを成し遂げたいと思ったときに努力は不可欠です。もしも途中であきらめてしまいそうな時は、何のための努力なのか。努力する理由を考え直してみることも大事なことです。

3.努力の方角が間違っている

京セラの創業者である、稲森和夫氏(『活きる力』,2017,プレジデント社)は、将来、どれだけ成功できるか、後悔のない人生を送れるかは、3つのものの掛け算で決まると書いています。その3つのものとは「能力」「熱意」「考え方」です。「能力」とは知識・資格・経験のこと。「熱意」とはやる気、努力。「考え方」とは方向性です。掛け算ですから、この3つのうちの、どれか1つが高くても、あとのどれか1つがゼロなら、全部ゼロになります。大学で授業を受けたり、資格の勉強をするのは、「能力」をあげるため。ヤル気の出し方、努力の継続の仕方を知るのは「熱意」です。「能力」や「熱意」は、高ければ高いほど良いです。ところが、「考え方」にはマイナスがあります。「能力」「熱意」があっても、考え方がマイナスでは上手くいきません。

たとえば、一生懸命何かに向かって、ひたむきに走っている人はキラキラ輝いて見えます。しかし、もし、その人が崖に向かって走っているとしたら、これは大変です。何のために、どこに向かって走っているのか、「目的」「方角」が問題です。能力も熱意も大事ですが、ただ頑張ればいいというのではありません。もし、考え方がマイナスの方向だと、頑張れば頑張るだけ結果もマイナスになります。間違った方向に努力したら、残念な結果になってしまします。

人気塾講師の林修先生も、努力をしても方向がずれていればゴールには着かない。だからゴールに向けての努力が必要だと指摘します。確かにそうですよね。私は、方向音痴でよく道を間違えるのですが、一生懸命、間違った方向に向かっていると、頑張って走る分だけ、行きたい方向と違う方向にどんどん進んでしまい、走った甲斐がないですよね...
頑張ることは大事ですが、最も大事なのは、どこに向かっての努力なのか、自分の向かっている方向は正しいか、それを定めることです。

では、その肝心の正しい方角とはどこでしょうか。一体、どこに向かってその能力ややる気を発揮するか。先ほどの、稲盛氏はそれが人生観や哲学だと言っています。なんのために生きているのか、人生かけても悔いがないものとは何か。それが定まれば、あとは、ただひたすら努力の種を蒔くだけです。寒い冬を越えれて春が来たら花が咲くように、頑張ってよかったと努力を喜べる瞬間がやってきます。

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