「努力してるのに、なんかうまくいかない」「いつも他の人にばかりスポットライトがあたって、私は頑張りを認めてもらえない」「私なりに精一杯頑張ったのに文句を言われた」など、努力したのに結果が出なくて、悩んだりすることはありませんか。誰も、無駄な努力はしたくないし、やるならやっただけ報われてほしいですよね。報われないと感じると、「自分が頑張る意味ってあるのかな」と落ち込んだり、やる気がなくなったりします。私も上手くいかないときはそう思っていました。「報われない努力は無い」と言われますが、ホントのところどうなんだろう、例外もあるのでは？そんな疑問に、迫ってみたいと思います。
１．努力しても報われないと思ったこと あなたにもある？
２．やっても無駄だと思うときに力をくれるパワーワードは「自業自得」
１．努力しても報われないと思ったこと あなたにもある？
先日、ある学生からこんな話を聞きました。その学生は、サークルでイベントのポスターの作成を頼まれ、1カ月前から準備をしていました。ところが、当日、完成したポスターを学校に持っていくと、すでに机の上には別のポスターが…
「え・・？」
実は、連絡の行き違いで、先輩が、別のポスターを用意していたのです。持ってきたものを出すに出せず、そのポスターは日の目を見ることのないまま、こっそり持ち帰ったそうです。「せっかく頑張ったのにな…」とちょっと悲しくなったと言っていました。
ちょっと悲しくなった気持ち、わかるなと思いました。
頑張った時ほど、「あの時間は何だったの？」「頑張って損した。やんなきゃよかった」そんな、いやーな心が出てきます。努力することはいいことなはずなのに、なぜか釈然としない、このモヤモヤ。
皆さんの中にも、似たような経験のある人は多いのではないでしょうか。
２． やっても無駄だと思うときに力をくれるパワーワードは「自業自得」
頑張った努力が報われないことがあるとしたら、頑張るのはバカバカしい、しない方がいいとなって、ヤル気もダウンしてしまいます。
しかし、無駄な努力というものはありません。頑張ったら頑張った分だけ、その人に返ってきます。もし、今、あなたが努力していることがあって結果が出ていないとしたら、まだ出ていないだけです。
努力は必ず報われる、それを裏付ける言葉が「自業自得」です。現在では「夜更かしして寝坊した」とか「飲みすぎて二日酔いになった」といった悪い結果が起きたときに使われるので、意外な感じがするかもしれません。しかし、もともとの意味がわかれば、納得できると思います。
自業自得
『大辞林 第三版』三省堂
自分のおこないの結果を自分が受けること。一般には悪い報いを受けることにいう。
「自業自得」という言葉は、もともとは辞書にもあるように「自分のおこないの結果を自分が受けること」ですから、良い結果のときも当てはまります。
最近は筋トレがブームですが、やればやっただけ筋力はアップして裏切らないですよね。英単語も100より200、200より300と覚える量が増えれば、英語の成績も伸びていきます。このような場合も「自業自得」なのです。自分が頑張った分だけ、やがては実を結ぶときがやってきます。だからこそ、わたしたちはヤル気をもって前向きに頑張れるのです。なかなか結果が返ってこなくて、投げ出したくなるときは、ぜひ「自業自得」という言葉を思い出してくださいね。
報われない努力というのはないのですが、私たちはなぜ「無駄ではないか」と思ってしまうのでしょうか。これには大きく3つ理由があります。それについては次回、詳しくお話ししたいと思います。
次回の記事：「癒しの学生相談室＃２ 「頑張っても無駄！」と思える3つの理由がわかれば ヤル気のスイッチがONになる！」
